介護職員の行うレクリエーションを見て思うこと

私は約15年、複数の施設で介護士さんがレクリエーションをする様子を時にはがっつり、
時にはこっそり(?)見て観察してきました。
音楽療法士としての技術向上の為でもありますが、今回はそのキッカケをお話ししたいと思います。

大学卒業後に就職した介護施設で出会った職員Aさん。
Aさんは業務をそつなくこなし人柄も良く、場を明るくしてくれます。
大変な業務が続いても愚痴をあまり言わずにサラっとしている人。
当時、介護業務にヒーヒーしていた私は、そんなAさんって何だか凄いな、と尊敬していました。

そのAさんが特に輝いていたのは、レクリエーションの時。
何よりもAさん自身が活動を楽しんでいて、その雰囲気の中でご利用者さん達はAさんのレクを楽しまれている。
当時は良い空気感だなとしか思っていなかったけれど、今ならこう思います。

「人柄も含めてAさんに惹きつけられて、そこには安心感もあるから楽しめる」

そんな空気感や時間を創っていたんだなと。
介護士の傍ら音楽療法を始めた頃の私は音楽活動をこなすことで精いっぱいで、なかなかAさんのよう空気感は創ることはできませんでした。
Aさんの活動の姿勢は先導する人自身のモチベーションや惹きつけ方、普段からの関係性が活動の質を大きく変えている、ということに、後々気づかせてくれる素晴らしいレクリエーションのお手本であったと思います。
どんなレクリエーションであっても活動する人自身に焦点を充てることは必要であり、私自身も常に意識しながら活動をしています。
たくさんのレクリエーション実践者に、これからもレクリエーションでの大切な要素を伝えていけたらと思います!




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