カラーセラピーって福祉向きだと思います➀

color-ne.style 西です。
今回はカラーセラピーのご紹介です。
カラーセラピーは本来はマンツーマンで行われる心理療法の一つです。
対象は主に成人でカウンセリング形式で行われています。
日本の福祉領域においては、音楽療法よりも活動の認識はとてもとても低いのが現状です。
福祉施設での活動紹介にて、「カラーセラピーを見たり聞いたりしたことはありますか?」と質問すると
ほぼ「知りませんね」と返ってきます。まれに説明を聞いて下さる職員さんにTCカラー(数種類の色のボトルを使ってカウンセリング、セルフケアをする方法)の経験者がいらっしゃるぐらいです。
近年、パーソナルカラーという個人の肌や髪質から自然に合う色を専門的に診断し生活に活かす活動がファッション、美容雑誌等で取り上げられるようになりました。
ただ、実際にはカラーセラピーとパーソナルカラーは異なります。
どのように違うのかというと・・

・パーソナルカラーは生理学的な視点と技術で個別に合う色を診断、提案し生活に活かす
・カラーセラピーは色と対話を通して内面に隠れている本心に気づき、自身で個別に抱える悩みや課題の緩和を目指す

と私の言葉で説明するとこんな感じです。
どちらもたくさんの色を扱うという点では共通していますが、パーソナルカラーは身に着けるものや自身を色で新しく表現する参考に診断を受けます。カラーセラピーは抱える悩みに対して、色を通して客観的な視点を持つ為の対話を行う活動です。

どちらが良くて、とかではありませんが、たまにカラーセラピストをパーソナルカラーの診断をする人、という認識で活動に参加される方がいます。この二つの専門職はそれぞれに異なる技術を要して提供されるもの、という認識がもう少し広がれば良いなと
思っています。

さて、color-ne.styleが提供するのはカラーセラピーです。
88色の色彩カードを使い、個別カウンセリングやグループワーク、セルフケアで内省をしていきます。
この活動がなぜ福祉領域に向いているのかというと【色の捉え方で視点・視座が変わる人が多い】からです。
例えば色彩カードから「赤」を選びます。でも実際にカラーセラピーの世界では赤は一色しかない、という捉え方ではありません。赤はグループで複数あると捉えます。濃い赤もあれば薄い赤もあります。赤も実は多様性にある、という捉え方に参加者はとても新鮮な気持ちを覚えることがあるようです。かくいう私もそうでした。
生活では赤は信号の赤でポストの赤でイチゴの赤で、真っ赤で派手な印象・・・でも、色彩の世界では赤はそれだけじゃない。
本当は苦手、と思っていた赤も複数ある赤の中だったら今の自分が安心する赤も見つかる可能性があります。
この捉え方は、福祉に繋がる考え方でもあると私は思うのです。
福祉というのは一言で表現できるものではありませんが、一つに人が社会の中での多様性がどれだけあるのか、どのようにあるのかを知ること、だと考えます。そのうえで自分がどう行動したら、より良い自分でいられるのかを考えていくことだと。
そのヒントを色が気づかせてくれます。
color-ne.styleは、今後も福祉領域でのカラーセラピーの実践を続けて、広げていきます。






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